SNSで広島カープ戦チケット詐欺・電子マネー詐取容疑で逮捕の国税局職員不起訴処分 

2022年6月25日

2021.09.22のニュース記事

SNSに「カープの観戦チケットを譲る」と嘘の書き込みをして電子マネーカードの利用権をだましとったとして、逮捕、送検されていた国家公務員の女性が不起訴となりました。

不起訴処分となったのは広島国税局の職員で、海田税務署に勤務する25歳の女性です。
女性は今年4月、ツイッターに「カープの観戦チケットを譲渡する」と嘘の書き込みをし、閲覧して申し込んできた人の電子カード番号の利用権をだましとったとして、逮捕・送検されていました。

警察の取り調べに対し、女性は「詐欺をするつもりはなかった」などと供述していて、広島地検呉支部は「情状全般を考慮した」として22日付けで、女性を不起訴処分としました。

SNS(Twitter)を使用してチケット詐欺をおこない逮捕されていた女性が不起訴処分となったとのニュース記事です。

「電子カード番号の利用権」(※今回の事件では1万6千円分)を騙し取る手口はよくあるチケット詐欺の手口と言えます。これは特殊詐欺でも見られる手法で「Amazonギフトカード」が利用されるケースが多いようです。また、チケット詐欺は他の詐欺に比べて「女性」がおこなうことが多いです。

詐欺の手口

①SNS(Twitter)でチケットを譲ると募集をかける

②募集に乗って来た人にチケット代分の「電子マネー」を購入し、利用するための番号を送るように伝える

③チケットは渡さず電子マネーだけを詐取

事件は今年4月15日に起きて逮捕が9月13日なのでTwitterアカウントから人物特定するまでに多少時間がかかったのかもしれません。(被害額が少なくすでに不起訴処分のため示談が成立している可能性があります)

ちなみに「チケットは実際には持っていなかった」とのこと。4枚分のチケットの電子マネーを2回にわたって送らせて「詐欺をするつもりはなかった」と供述していますが、では一体どうするつもりだったのか。

正直、この事件で一番驚くところは「国税局に勤める職員(20代)」がたった1万6千円の詐欺容疑で逮捕されたところではないでしょうか。一般的に見て良い勤め先を持ち、将来がありながらなんとももったいないです。簡単に詐欺まがいのことに手を出してしまう若者が増えているように思えます。