PC画面に突然現れる「サポート詐欺」 都内の50代女性が被害に
2021.06.04のニュース記事
今月、都内に住む50代の女性が「サポート詐欺」と呼ばれる架空請求詐欺の被害に遭った。
女性によると、自宅のパソコンでインターネットをしていたところ、突然警告音が鳴り響いたという。
「大音量で音が鳴りだして、5分くらい鳴りっぱなしのまま呆然としたけれど、どうにもならないので(電話を)かけてしまった」(都内・50代女性)
「サポート詐欺」は、パソコンがウイルスに感染したかのように見せかける詐欺行為。ウイルス除去の“サポート”と称して電話をかけさせて現金を要求し、外部からパソコンにアクセスできるソフトを入れさせ、個人情報を抜き取ろうとする。
「サポート詐欺」とは架空請求詐欺の手口の一つで最近またニュースでちょくちょく見かけますね。
①ネットをしていると警報音がなり「ウィルスに感染した」との警告表示画面が固定される
②「あなたのパソコンのウィルスを除去するサポートをする」などと警告表示画面に記載された電話番号に掛けるように誘導
③電話をかけるとウィルス除去のために費用の支払いが必要とのことで、コンビニでプリペイドカード(電子マネー)を購入してその番号を伝えてくれるように要求される
④プリペイドカードの番号を相手に伝えるとその金額を騙し取られる
多少の金額被害ならまだましで、ウィルス除去サポートを装って個人情報を抜き取るソフトをインストールされるケースもあるようなので恐ろしいですね。
また、最近の手口で多いのは銀行振込ではなく、コンビニでAmazonギフトカードなど「電子マネー」での支払いを要求する手口です。
一般的に仕事がらみの支払いで電子マネーが使われることはありません。(あくまで個人の支払い)
今回は「ウィルス除去サポート(という口実)」という一般的には仕事と言えるものだったので、電子マネーでの支払いを要求されたらまずその時点でおかしいと気づく必要があります。
画面表示で焦ってはいけない
被害に遭った方は自分は慎重なほうだと思っていたと。普段「自分が詐欺に遭うはずがない」と思っている方でも知識や情報がないと騙されてしまうのが詐欺なんですよね。
記事中のITジャーナリストの方によると「ビーという警告音が出ている状態はウィルスに感染していません」とのこと。
もしそのような状態になったら次のいずれかで対処してください。
- ブラウザ(ChromeやEdge等)をそのまま閉じる
- パソコンの強制終了(再起動)
この手の警告表示はブラウザを閉じても何度も何度も同じものが出てくるケースもあります。
根気よくブラウザを閉じ続けるか、ダメな場合は強制終了(キーボードの「Ctrl+Alt+Delete」)で対処したほうがよろしいかもしれません。