太陽光発電会社を家宅捜索 融資金詐欺容疑 東京地検特捜部

2022年11月21日

金融機関から融資金数億円をだまし取ったとして、東京地検特捜部が横浜市の太陽光発電関連会社「テクノシステム」を詐欺容疑で家宅捜索したことが、関係者への取材で判明した。特捜部はテクノ社の資金繰りの解明を進めるとみられる。  関係者によると、テクノ社は2020年夏ごろ、バイオマス発電事業を巡り、金融機関に虚偽の書類を提出し、融資金数億円をだまし取った疑いが持たれている。家宅捜索は27日に行われ、複数の関係先から資料が押収された。借入金を別の借金の返済に充てるなど資金繰りに窮していた疑いがあるという。  テクノ社を巡っては、SBIホールディングス(東京都)の子会社が28日、再生可能エネルギー事業などのために貸し付けた約129億円が、借入金の返済など目的外に使われたとする第三者委員会の調査報告書を公表した。インターネットで投資を募って企業に貸し付ける「ソーシャルレンディング」で17~20年、テクノ社側に計約383億円を融資したが、このうち計約129億円は融資の名目だった太陽光発電などに使われていなかったとしている。

虚偽の書類で融資金を引き出し、そのお金を事業に使っていなかったということでしょうか。

「ソーシャルレンディング」というものを私は知りませんでしたが、「ネット上でお金を借りたい人とネット上でお金を貸したい人を結びつける」という融資仲介サービスみたいですね。

この仲介会社(今回はSBIソーシャルレンディング)は金融商品取引業の登録が必要でわりとちゃんとした会社なんでしょうけど、結局この会社が騙されてしまった形となります。

こういったケースの場合、仲介会社は融資金を仲介しているだけなので、何らかの保証がない場合は実質的に金銭被害に遭うのは「ネット上でお金を貸した人」ということになるのではないでしょうか。

お金の元手が自社のものではないので審査やチェックが甘かった、そこに目をつけられた。そんな風にも思えますが、どうなんでしょうね。

※以下のページで今回の事件に関する「第三者委員会調査報告書」が見れるので興味のある方は確認してみてください。

当社貸付先の重大な懸案事項に関する第三者委員会の調査報告と再発防止策等について | SBIソーシャルレンディング