マドフ受刑者が死去、巨額詐欺事件で禁錮150年

2021年7月1日

2021.04.15のニュース記事

[ニューヨーク 14日 ロイター] – 史上最大の金融詐欺事件で服役中だったバーナード・マドフ受刑者が14日、死去した。82歳だった。

連邦刑務所局の報道官が明らかにした。自然死とみられる。末期の腎臓病などを患っていた。

推定648億ドル規模の詐欺で2009年に禁錮150年の刑を言い渡されていた。典型的なねずみ講詐欺で、新規顧客の投資資金を既存投資家への配当に回していた。被害者には、慈善団体、年金基金、ヘッジファンドのほか、俳優や野球選手など著名人も含まれていた。

マンハッタンに証券会社を設立。一時はナスダック最大のマーケットメーカー(値付け業者)として、ナスダックの非常勤会長も務め、ウォール街で成功を収めた人物として信頼を集めていた。

マドフ受刑者が死去、巨額詐欺事件で禁錮150年 |ロイター

海外で史上最大規模の投資詐欺事件(約3~6兆円)を起こし、禁固刑に処されていたバーナード・マドフ受刑者が死去したそうです。

記事中の「典型的なねずみ講詐欺」というのはいわゆる自転車操業を指しているようですね。

投資詐欺における自転車操業の仕組みは「ポンジ・スキーム(ポンジという詐欺師が最初におこなった)」と呼ばれています。※ねずみ講とは少し異なります。

投資事業の実態はなく、顧客から預かった金を以前からの顧客の配当に回し、利益があるように装う。そのため新規客を獲得して騙し続ける必要があり最終的に破綻、その前に詐欺師は自分の取り分を確保、もしくは消費してしまう、という投資詐欺においては非常によく使われる手口です。

ちなみにマドフ受刑者は逮捕時に約100億円の資産を持っていたとのこと。

しかしこんな詐欺事件を起こした人物が成功者として信頼を集めていたなんていうのが信じがたいですね。だから数兆円もの資金を集められたのかもしれませんが…